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仏様に何故花を飾るのか?

今日は、ちょっと変わった切り口で「仏様に何故花を飾るのか?」
花屋をしていれば仏様に飾る花を制作したことは誰にでも
あるはずですが、何故花を飾るのかって考えたことありますか?
皆が花を飾るから・・・?
やはりどんな時にも装飾目的で花を飾るんじゃないの?
いやいや花を飾るには意味があるのです。
インドでは「華鬘(けまん)」といって、花を繋いで輪にしたものを
相手の首にかけて敬意を表す習慣があります。
ハワイに旅行に行かれたことがある方ならレイを思い出すことでしょう
あれもそうなんですね。だからカメカメハ大王の首には
いつも新鮮な花のレイを飾ってあるのです。
また、「散華(さんげ)」といって花を撒いて神々を祀る習慣があります。

この習慣が仏教教団に取り入れられ、仏様の供養に花を撒くようになりました。
これが中国に入ると花を散らすのではなく、花を飾るように変わり、
それがそのまま日本に伝わりました。
つまり仏様に花を飾るということは、仏様に感謝と敬愛の気持ちを
あらわすことなのです。
結婚式でご両親にお渡しする花束、発表会で先生にお渡しする花束などなど
元をただせば同じような意味合いを持つことなのです。
私達は様々なシチュエーションで、お花を提供していますが
このような事を考えて制作すると、考えが少々変わるかもしれませんね。

では、そのような大事な花を飾るのに何故仏様の方を向けずに
私達の方を向けて飾るのでしょう?
ある宗派のお話で「花を供えるのはご先祖様への供養のためです。
また、その花を前側、すなわち私たちのほうに傾ける事で、
功徳を得ることができると考えられています。」とあります。
しかし、タイでは通常ラウンドの花を仏様に飾り
仏様にも我々にも花が見える状態で飾られます。
また、キリスト教での葬儀では献花の際に仏様の方に花の茎を
もっていまます。つまり仏様に正面になるように花を飾るのです。

そうするとやはり花の正面を仏様ではなく私達の方に向けるのは
日本ならではの考えとなるのではないでしょうか?
さらにその飾り方を形式化して、それがやがて「いけばな」の
基礎となるわけですが、これが日本の文化というものなのでしょうか?
ある意味、日本人の利己的考えともとれるものですね。

今度は一度、納品先のお寺様にもラウンドのお花を提案してみようかな!
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Author:花鹿男
超個人的フラワーデザインコンテストへの思いを書き記します。
最近主旨が変わってきてますが・・・?

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